現時点で、歯科金属アレルギーを始めとする、歯科領域が関わるアレルギーの原因やメカニズムはすべてあきらかになっているわけではありません。
私達が確実に分かっていることは、
歯科領域が関わるアレルギーにより、
苦しんでいる
患者さんがいる
ということ。そして…、
歯科領域が関わるアレルギー要因を
一つ一つ取り除くことで
辛い症状から解放される
患者さんがいるということ。
歯科金属アレルギーを始めとする、歯科領域からのアレルギー症状について、原因やメカニズムは現時点ですべてあきらかになっているわけではありません。できるだけ適切な診断と治療を行うためには、事前に検査をすることも判断材料として重要です。
現在は、その検査結果や実際の患者さんとの関わりを積み重ね、臨床疫学的な方法で適切な対応を模索していくしかありません。
ただ私たちが確実に分かっていることは、『歯科領域が関わるアレルギーにより、苦しんでいる患者さんがいるということ』と、『歯科領域が関わるアレルギー要因を一つ一つ取り除くことで、辛い症状から解放される患者さんがいるということ』です。
当院では、身体に優しい歯科材料にこだわること、さらに歯科材料だけではなく、悪玉細菌(病巣感染、腸内環境)、経皮毒、食習慣など、アレルギーを引き起こす可能性のある要因をすべて考慮します。
口腔内が関与するアレルギーは、全身性接触皮膚炎や不定愁訴など、全身的に症状が出現し、その症状も多岐にわたることが多いので、その診断は非常に難しいと感じています。
口腔内の局所的な症状だけでなく、全身的な症状が出現している場合には、まずは然るべき専門の医師に相談することが第一優先だと思います。例えば皮膚炎なら皮膚科の専門医師により診てもらうことが必要です。
専門の医師により、口腔内が原因と診断されたり、あるいは、口腔内以外の原因が特定できず、対症療法しかないと診断された場合には、歯科領域が関係するアレルギーの可能性が高まります。
私達は、病気の原因を考えることを忘れてはなりませんが、アレルギー症状は、腸内環境を始めとする内科的な問題や生活習慣、食事なども関係してきますし、何が原因なのかは特定できないこともあります。
ただ私達臨床家にとって、原因の特定や、メカニズムの解明などよりも、目の前の患者さんが元気になってもらうことが最優先です。
私達は、医科歯科連携治療により、アレルギー要因の可能性が考えられる問題に対して、一つ一つ改善を積み重ねることで辛いアレルギー症状で悩む患者さんの身体と心のケアを行うことを心がけています。
HOME > 当院の大切にするアレルギーへの考え方