2016.01.09

携帯電話の電波の影響

携帯電話やタブレット端末など今の世の中には高度な情報機器が溢れています。これは20世紀にはありえないことですが、個人レベルでも非常に高レベルな端末を持ち歩けるようになったので、インターネットを介したネットワークや様々な利点がある一方弊害も生まれています。欧米などではいち早く問題になっていますが、こうした携帯電話などから発せられる電磁波により電磁波過敏症と呼ばれる症状の発症が報告されるようになりました。人類が高度な情報機器を持つようになった結果このような症状も増えていますが、実は電磁波過敏症には携帯電話の他にも原因とされているものがあります。
ここでは電磁波過敏症と歯医者で使用される歯科用金属、さらには金属アレルギーとの関連性について見ていきましょう。まず多くの歯医者での歯科治療で使用される歯科用金属ですが、主にむし歯治療の後に詰め物や被せ物で使用されます。歯医者でごく一般的に使用されてきたのが水銀アマルガムなどの歯科用金属ですが、一般的な歯医者で使用される金属であっても金属アレルギーを引き起こすことがあります。歯医者での被せ物などの歯科用金属は口の中という非常に厳しい環境に24時間置かれることになりますので、唾液や咀嚼などで腐敗や劣化が進みます。こうした歯医者での歯科用金属の使用により金属アレルギーを引き起こすことがありますが、この金属アレルギーと携帯電話の電波による電磁波過敏症に関連性があることがわかってきました。
日本ではまだまだ研究が進んでいない分野ですが、北欧の医療チームなどの研究では、歯医者で歯科用金属を使用し金属アレルギーを発症している方は電磁波過敏症になりやすいという正の相関関係があると判明しました。つまり歯医者で使用される歯科用金属は金属アレルギーだけでなく、電磁波過敏症に対してのリスクも上昇させてしまうとわかったのです。もちろん歯医者で歯科用金属を使用した全ての方が金属アレルギーを発症させる訳ではありませんし、全ての携帯電話ユーザーが電磁波過敏症を発症させる訳ではありません。しかし、個々の体質や電磁波に対する過敏性や弱さなどによっては金属アレルギーや電磁波過敏症に対してこうした歯医者での歯科用金属が大きな原因となることも起こりうることです。このように金属アレルギーだけでなく治療に使う金属は様々な場面でトラブルを引き起こす可能性があるということを意識する必要があります。原因不明のアレルギー症状などの方は、こうした口の中の物質が金属アレルギーを引き起こす可能性についても知っておく必要がありますし、頭痛やうつ症状についても携帯電話の電磁波が原因になり得るということも知っておいてください。