2016.01.15

口腔内電流測定について

原因不明の体調不良や様々なトラブルなど多くの方が悩んでいますが、環境的な要因なのか食べ物などが要因なのかさえはっきりしないことも多いので、慢性的な症状に苦しんでいる方も多いでしょう。そうした中、歯医者での歯科用金属が原因と見られる症状もいくつか報告されています。歯医者での歯科用金属の症状としては、金属アレルギーなどが以前から報告されていましたが、金属アレルギーだけでなくこうした貴金属が口腔内で電流を引き起こし不眠や頭痛など様々な不調を引き起こしているという事例です。こうした歯医者での歯科用金属の電流による被害は金属アレルギーほど認知されていませんが、歯医者で歯科用金属を用いた治療を行った後にこうした原因不明の体調不良に悩まされているという方もいらっしゃいますので、関連性が指摘されています。
このように金属アレルギーとはまた異なる歯医者での歯科用金属の弊害ですが、口腔内電流測定と呼ばれる検査で調べることが出来ます。こうした歯医者での歯科用金属の弊害は金属アレルギーと同じく貴金属そのものを取り除かなければいつまでも不調は回復しませんが、金属アレルギーの治療時と同じくまずは正しく自分の状態を知っておくことが重要です。口の中に発生する電流はガルバニック電流と呼ばれ、以前から体への悪影響が指摘されていましたが、これらを歯医者の歯科用金属が増幅させてしまうのではないかとも危惧されています。
元々も体内にはごく微量な電流は常に流れているのですが、こうしや歯医者での歯科用金属によりガルバニック電流が不要に流れてしまうと脳がその他の信号と混同し、疲れや不眠など様々な神経症の症状を引き起こしてしまいます。こうした不眠や頭痛などは金属アレルギーの患者にもよく共通することなので、これまで金属アレルギーの症状を患ったり歯医者で歯科用金属を多く使っている方はこうしたリスクをより多く抱えているとも考えられます。
では口腔内電流測定について見ていきましょう。口腔内電流測定では放電機能付きの口腔内電流測定を用いて、歯医者で治療した歯科用金属に溜まった電流を放電します。これによりこれまで抱えていた症状が改善したのならば、そうした症状は貴金属が原因であったと仮定出来るというものです。非常にシンプルな検査方法ですが、驚くほど症状が改善することもありますので、何度か異なる環境下でこうしたテストを繰り返すと口腔内電流測定の精度も増し、貴金属と体調不良の因果関係も捉えやすくなります。このように金属アレルギーほど知られていない口腔内の電流が引き起こすトラブルですが、中々自分では気づけないので、もしかしてと思ったら一度専門医にご相談下さい。特にこれまで貴金属による金属アレルギーでお悩みの方は、こうしたガルバニック電流によるリスクもあり得るので、ぜひお早めの来院をおすすめします。