2015.12.30

チタン

唾液と金属がいつも触れていると、自然に金属がイオン化され、体内のたんぱく質と合体します。そうなると体内の免疫システムが反応し、この異物を排除することが必要だと認識して、アレルギー性を身に付けるようになります。人間の体は異物排斥の自動排除システムが完備していて、日頃病気にならずに済んでいるのはこのシステムのおかげではあります。その後、再び同じ金属イオンが取り込まれた時に、そのシステムが働いてアレルギー反応が起こり、皮膚や粘膜の破壊が生じるのです。そして口の中では、唾液があること、食事のたびに詰め物の金属が摩耗していることから金属のイオン化がいつも促進されている状態にあります。それゆえ、金属アレルギーを誘発しやすい金属は、口の中にはいれないことが肝要であります。最近の歯科の歯医者さんでは、治療を行なう時
に、金属アレルギーの内容説明があり、保険のきく金属、保険のきかない貴金属の違いについても、説明が行われるようになってきています。
また歯科の歯医者さんが最終治療法歯周病の最終の治療法としては、インプラントを取り上げることが多いです。インプラント治療は、複数の部品を組み合わせて、見た目や噛む機能を回復させる治療法です。チタン製のボルトをねじ込んで顎を一体化させ、強度を出すことを狙っています。使用する部品は金属製品も含まれており、金属アレルギーを引き起こす、または症状が重くなることも考えられますね。インプラントは、顎の骨に埋め混まれた「インプラント体(人工歯根)」と、失った歯の代わりとなる「上部構造」、それら二つを連結する「アバットメント」の3つのパーツで形成されています。基本的に金属アレルギーの原因となるものは基本的に素材として選びません。残された物の中で選ばれたのがチタンでした。チタンは、歯科以外の医療(ペースメーカー、骨折治療用の固定ボルト、人工関節など)等にも良く使われています。このようにチタンは、金属の中でも金属アレルギーが出にくく、身体に対して無害なので、歯科においての歯医者さんから治療を受ける時にしばしば使われることが多いです。インプラントで使用される金属は純度99.9%以上のチタンであります。このような純度の高いチタンは空気に触れると、表面に酸化チタンの膜ができるため溶け出すということがありません。つまり、インプラント治療ではチタンは金属アレルギーを引き起こしくいと言うことができます。また、整形外科医が骨の固定するのに使用しており、チタンは金属アレルギーを起こしにくい金属であるのは間違いなさそうです。