当院の治療方法

専門医による歯周病治療

ご存知でしたか?
歯周病治療全身の健康促進します

ご存知でしたか?

歯科領域が関わるアレルギーの中で、歯科金属アレルギーが有名ですが、歯周病もアレルギーの原因となることが分かっています。当院では、歯周病治療を行うだけで、皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状が改善することを数多く経験しています。

また、アレルギー治療や様々な症状(電磁波過敏症、原因不明とされる頭痛や肩こりなどの不定愁訴など)への歯科からのアプローチとして、口腔内から歯科金属を除去し、それに代わる材料での修復治療(多くは金属を使わないノンメタル治療)が必要となりますが、その治療が成功し、長期的に良い状態を維持する(歯や修復物が長持ちする)ためにも、歯周病がきちんとコントロールされていることが重要です。

さらに歯周病は、様々な全身疾患(糖尿病、高血圧、動脈硬化、心疾患、脳梗塞、肺炎、自己免疫性疾患、早産など)とも深い関係があることが分かっていますので、健康を考えるすべての方に歯周病の治療・管理を受けて頂きたいと思います。

全身に影響を及ぼす歯周病菌(歯原性菌血症)

歯周病の原因は細菌(歯周病菌:悪玉細菌)です。
歯周病菌の中でも特にレッドコンプレックスと呼ばれる3菌種(P.g,菌T.d菌,T.f菌)に2菌種(A.a菌F.n菌)を含めた歯周病菌の極悪細菌5菌種の感染があると要注意です。
極悪細菌は歯を支えている歯周組織(歯肉・骨)を破壊して歯周病を重症化させます。
また、これら悪玉細菌が口腔粘膜上や腸管粘膜上に存在すると、アレルギーになりやすい体質に傾く(Th1/Th2仮説)と言われていますが、特に、P.g菌の感染はアレルギーを引き起こすことが分かっています。

さらに、歯周病菌の極悪細菌が歯肉(歯周ポケット)から血流に入り込み全身を巡り(歯原性菌血症と呼ばれる)、血管内壁を傷付け動脈硬化を起こすだけでなく、様々な全身疾患(心疾患、脳疾患、肺炎、糖尿病、早産、アルツハイマー型認知症、自己免疫疾患など)を引き起こします。

遺伝子検査と細菌置換療法で歯周病治療・管理がより確実に

遺伝子検査(リアルタイムPCR法)を行うことで、歯周病菌の極悪細菌5菌種を同定することができます。
歯周病の極悪細菌5菌種が感染をしている場合には、除菌治療を行います。
従来は,歯周病治療・管理といっても、歯周病菌の種類を調べる事もなく、歯磨きや歯石取りで、細菌の量(プラークの量)を減らすことしかありませんでした。

しかし当院では、従来の歯周病治療だけではなく、悪玉細菌を減らし、善玉細菌を増やして、口腔内細菌の量だけでなく質も改善する細菌置換療法も行っています。歯周病管理を行う上で、極悪細菌5菌種を増やさないことが重要です。

遺伝子検査(リアルタイムPCR法)を行うことで、極悪細菌5菌種の感染の有無や細菌数を基準値以下にコントロールできているかを確認することができ、より確実な歯周病治療・管理が可能となります。

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当院では、より確実な歯周病管理のために、遺伝子検査による歯周病菌検査はすべての患者さんに行うことが理想的だとは考えご提案させて頂いていますが、現在保険適応外となるため、実際には必要でご希望される方にのみ行っております。

歯肉の現状を調べるための歯周組織精密検査と、歯周病菌を調べるための位相差顕微鏡検査は、すべての患者さんに行っています。また、必要に応じて、口臭の原因にもなる歯周病菌の産生するガスを、ガスクロマトグラフィーで測定します。
ガスクロマトグラフィーでは、歯周病菌の量を推測できます。

位相差顕微鏡検査では、細菌の同定はできませんが、ある程度の種類の細菌感染を調べることができます。また、最も調べたいP.g菌を直接調べることはできませんが、T.d菌の感染はある程度分かります。

P.g菌とT.d菌は関連していることが分かっているため、T.d菌の感染度からP.g菌の感染度を推測します。歯周組織精密検査の検査値が悪く、T.d菌の感染があれば、P.g菌を含むその他の極悪細菌4菌種も感染している可能性が高いと判断しています。

  • 歯周病菌の遺伝子検査(リアルタイムPCR法)を詳しく見る
  • 細菌置換療法(リプレイスメントセラピー)を詳しく見る

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